医療スタッフの働き方改革と宿直業務

医療スタッフの働き方改革と宿直業務

4月から働き方改革が施工され、残業が減った方も多いのでしょうか。

定時で帰宅出来てうれしい人、残業代が減ってなんとも言えない人、さまざまだと思います。

私の職場でも個々人の超勤時間は減少しているのですが、すでに30時間を超えている人も多く、年間360時間に抑えられるか怪しいところです。

それに私の場合、超勤時間が少なくなったからといって、職場にいる時間が短くなったわけではありません。

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宿直業務が超勤時間の大半を占める

私は医療スタッフとして病院勤務しているのですが、週に月に3~4回宿直業務があります。

この宿直業務が超勤時間の大半を占めているのです。もちろん宿直以外にも手術が長引いたりすると残業も発生しますが、たいていは定時で帰れます。

うちの宿直業務は朝いつもの時間に出勤して日勤を行い、定時後は宿直者として病院内に待機します。そして翌日は昼まで日勤を行います。

この定時後~翌日の日勤開始までが働いた分だけ超勤としてカウントされるのです。

何もなければ寝ていいので超勤はほとんどありませんが、そんな日はめったにありません。たいてい、一回の宿直で5,6時間は超勤を書いています。

年に数回は心肺停止の救急救命により、宿直時間ぶっ通しで働く日も出てきます。

何もなくても職場待機が必要

宿直は待機業務ですので、緊急時のスタッフということになります。そのため、宿直時間中は病院内に待機しておかないとなりません。

これまではこの宿直待機時間を利用し、医療機器の定期点検や整備など忙しい日勤中にはできない業務をこなしていました。日勤中は使用中の機械も多いですし。

しかし働き方改革により、この時間に点検をしていては超勤時間がオーバーしてしまうようになりました。

このため働いてはいないですが好きなこともできない、お金にも娯楽にもならないムダ時間要素となってしまったのです。

それに加えて、医療機器の保守点検をどうこなすかも悩ましいこととなりました。

働き方改革は病院にあてはめにくい

このように職場にいる時間は変わらないのに、給料だけが減ったという印象を私は受けてしまいます。

夕方17時以降、寝るには早いし超勤もできないといったムダ時間が増えると困りものです。

もちろん稼ぐためといって深夜帯も続けて働く気は全くないので、せめて22時までは超勤とは別枠としてできないものかと、医療スタッフとしては思います。

労働者への還元はあるのか

今回の働き方改革によって超過勤務は減らす方針になっているかと思います。そのほか有給取得の義務化もありますし、少しは意識も変わるかと期待しています。

しかし私もそうですが、残業代が減ることになるので給料が大幅に減ってしまった人も少なくないでしょう。そもそも残業で稼ぐという考え自体がおかしいとは思うのですが、給料が少なくなって困るのは私たちです。

問題は削減できた残業代分を、企業側が労働者に還元するかどうかです。減った残業代分基本給アップになれば文句はないのですが、ボーナスの関係もありますし難しいでしょう。

もとはといえば、これまでの仕事に対する考え方や有給取得に対する謎の遠慮など、おかしな価値観が作り上げた問題です。

この働き方改革で少しでも労働偏重の考え方が変わればと私は期待しています。