【DOV 2022年度決算】66年連続増配の工業製品・設備企業

企業分析
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基本情報

会社名:Dover Corporation

ティッカー:DOV

DOVは工業製品・設備メーカーで、67年連続増配とGPCなどと並んで配当王銘柄となっています。

2023年4月現在の株価は147.54ドルで、配当利回りは1.3623%となっています。

決して高配当ではありませんが、安定した業績が魅力の銘柄です。

株価の動きはS&P500と類似。

基本的には右肩上がりに成長していますが、2020年初から3月にかけてコロナショックで下げています。

その後持ち直しましたが、2022年はS&P500同様に下げが続き、ピークから60ドルほど下げました。

現在は再び回復基調にあります。

DOVの決算報告書はこちらから(2022年度)

事業概要

機器や消耗品、ソフトウェアなどを5つの事業セグメント通じて提供しています。

5つのセグメントは以下の通りです。

  • エンジニア&プロダクト:自動車のアフターマーケット、廃棄物処理、産業オートメーションなどに幅広い機器やソフトウェアなどを提供。
  • クリーンエネルギー&燃料供給:液化天然ガス、水素、極低温ガスなどのコンポーネント、機器ソフトウェアなどを提供。
  • イメージング&識別:精密マーキング、製品トレーサビリティなど。
  • ポンプ&プロセスソリューション:特殊ポンプ及び流量計、流体接続ソリューションなどを製造。
  • クライメート&サステナビリティテクノロジー:業務用冷蔵機器、飲料缶製造機器市場向けのエネルギー効率の高い機器、コンポーネント及び部品のプロバイダー。

これらの多彩なポートフォリオによって成長を維持しています。

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2022年決算

  • 収益は85億ドルで、前年比7.6%(6億ドル)の増加。
  • 総利益は31億ドルで、前年比3.2%(9,380万ドル)の増加。
    粗利益は材料費と物流費の増加によって1.6%減少して36.0%となった。
  • 事業買収を合計3億1,290万ドルで行った。
  • 自社株買いをASR契約で5億ドル、それ以外で8,500万ドル購入。

連結損益計算書 P/L および 連結貸借対照表 B/S

製造を行っているため、売上原価の割合が多めです。

営業利益率は16.2%。

B/Sも堅実な資産配分となっています。

純資産も厚く安定感がありそうです。

短期格付けはムーディーズでP-2、スタンダード&プアーズでA-2とされています。

債務履行能力は十分にあるという評価ですね。

長期格付けはそれぞれ、Baa1、BBB+と投資適格ではありますが信用力は低めの評価となっています。

連結キャッシュフロー計算書 C/Sと売上高推移

買収を継続的に行っている様子。

2022年はバイオ医薬品、半導体などの顧客に流量測定及び制御機器の設計製造を提供するMalema Engineering Corporationを買収しています。

その他、精密ギアポンプのメーカーであるWitte Pumps& Technology GmbHや、ポリマーペレタイジングツールの設計製造のAMN DPIも買収しています。

売上はほぼ横ばいです。

買収などで事業を入れ替えながら、安定した営業利益率と売り上げを出しています。

配当金は66年連続増配中。

売上高によって配当性向も変動しますが、高くても50%前半と株主還元以外に回す資金は残しています。

継続して買収などの投資を行っていますし、堅実な業態で安定した売上を上げているので安心して保有できるのではないでしょうか。

ただし配当利回りは高くないので安定感重視という感じです。

配当性向はそこまで高くないので今後も連続増配を伸ばしていくのではないかと思います。

最後に、本記事は私が決算書を読む練習を兼ねて作成したものであり、あくまでも参考としてご覧いただきたいと思います。

私自身も一般人であり、投資に関する判断はご自身の責任で行っていただきますようお願いいたします。

また、この記事においてもう少し掘り下げて欲しい部分や、間違いがあった場合にはご指摘いただけると大変助かります。

You only live once. 全力を尽くしましょう!

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