【備忘録】人工心肺中の輸血について【自分用】

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心臓血管外科手術において輸血合併症を避けるためにも、無輸血体外循環を目指したいものである。

しかしながら人工心肺中のヘマトクリット値は20%以上が望ましく、全身の酸素供給が保てない場合には輸血を行う必要がある。

人工心肺中の予測ヘマトクリット値は術前ヘマトクリット値から計算できるため、術前に必要な輸血量を計算しておくことが肝要である。

人工心肺開始時には回路充填液による血液希釈によりヘマトクリット値が低下する。これは単純に体内の血液が充填液により薄められるためである。

つまり人工心肺開始時に血液は

循環血液量/(循環血液量+回路充填量) [倍]・・・(A)

※循環血液量=体重/13

に薄められる。この数値をAとすると予想ヘマトクリット値は

患者ヘマトクリット値[%]*A [%]

で求められる。

ではこの時の希釈率は


1-A*100 [%]


である。

人工心肺を輸血による有血充填した場合、開始時のヘマトクリット値は

{(循環血液量*患者ヘマトクリット値[%])+(輸血量*輸血ヘマトクリット値[%])}/(循環血液量+総回路充填量) [%]

※総回路充填量=充填液+輸血量
※輸血RCCのヘマトクリット値は50~55%

で求められる。

また、術中の輸血後予想ヘマトクリット値は

{(循環血液量+総回路充填量)*現在のヘマトクリット値[%]+(輸血量*輸血ヘマトクリット値[%])}/(循環血液量+総回路充填量+輸血量) [%]

で求められる。